虹_9.12_その2 ― 2012年09月13日
Facebookページ ― 2012年09月17日
土の蔵_1 ― 2012年09月19日
ヤマガラ_19 ― 2012年09月19日
「 貯食 」
ヤマガラの貯食 というのはけっこう普通にみられる行為らしいです
私は 餌付け5シーズン目にはいって 初めて知りました
というのも それまで 彼らは そういう行動を全然みせなかったから
初めて確認したのは
例の彼女が それまでとまったく違う行動をとり始めたのがきっかけです
普通 彼らは餌箱から餌をとると 近くの小枝まで持っていき
そこで殻を割って中身をついばみます その間けっこう時間もかかります
ところが 5シーズン目の始めから 彼女は 餌をとると
真っすぐ林の中に飛んでいって すぐに折り返してくるようになりました
それもかなり頻繁で 時には くちばしに土をつけて帰ってきたりする
これは変 ということで 調べたら そういう習性があると…
でも なぜ それまでのシーズンに見られなかったんでしょう?
それと 彼女が始めると 他の連中にも 瞬く間に広まりましたが
これは流行みたいなもん?
ま それはそれとして このとき 一つ楽しみもできました
この様子だと 夏になったら 林の中にヒマワリが咲くんじゃないかと
でも 次の夏 残念ながら林の中のヒマワリは一つも実現しませんでした
忘れることなく 全部食っちゃったみたいです
ところで 困ったことが一つ
例の彼女 何を思ったか その後 仕事場の中にも貯食し始めました
壁の隙間や木工機械の穴 特に機械の穴は困りもんです
何か調子が悪いな…と思うと ヒマワリの種が詰っていたりする
あれ以来 いまだ変なところでヒマワリを見つけます
外に貯めた分を忘れずに食うなら
仕事場の中のも忘れるなよ 窓は開けてあるんだから…まったくもう
ヤマガラ_20 ― 2012年09月21日
「 彼女の息子_1 」
出来た親には 出来た子供…と期待したいところですが
人間同様 ヤマガラの世界でも なかなかそうはいかないようです
彼女が二度目の子供を連れて来たのは 4シーズン目でした
その子の成長は 幸運にもそのシーズン通して観察することができました
最初はまだ自分で餌をとれず 枝の上で親を待ち 親が来ると餌をねだる
そんな微笑ましい光景が毎日みられました
そして そのうち徐々に独り立ちし 親離れ
ついでに 最後の親離れ子離れの劇的な瞬間を期待したんですが
それはあったのかどうか 残念ながら 見られませんでした
さて その子育ての期間も 彼女は私の手から 餌をとり続けていて
彼女の子供は その光景を いつも見ていたわけですから
私としては あの子が 他のヤマガラよりは より早くより深く
私に馴れてくれると 大きな期待をかけました
彼女以降 彼女以上に馴れてくれるヤマガラは 現れてなかったからです
ところが 彼(とりあえず息子扱い)は違いました
馴れていなくはないんです 少なくとも私を恐れていない
自分で 餌箱に降り出した頃から すでに 私に反抗的でした
そして 結局一度も私の手から 餌をとることはありませんでした
それどころか 背後から飛んできて 私の耳元をかすめ飛ぶ
というような攻撃的な芸当を 何度かやられました
さらには 股抜けも… それ以外は まったくの無視です
あれは もしかしたら 嫉妬だったんでしょうか
ママを とられたと勘違いしたか
私は 相当嫌われていると判断せざるを得ませんでした
(続く)
大学芋 ― 2012年09月22日
ヤマガラ_21 ― 2012年09月22日
「 彼女の息子_2 」
さて 彼女の息子が 完全に独り立ちしてからの お話ですが
ここから先は 私は 彼を あえてバカ息子呼ばわりします!
観察結果が先になりますが いい意味で 若者らしいとか ヤンチャとか
悪くいえば 立ち振る舞いが かなり粗暴で… たぶん バカ
まず 餌の食い方が たいへん行儀が悪い
彼らは普通 小枝の上で 脚でヒマワリの種を押さえながらも
安定した無理のない体制で 殻を割り 中身をついばむ
ところが彼の格好は 体全体を後に傾け まるでキツツキのような格好
殻を割る打撃も凄い 力まかせ といった感じ おまけに
鉄骨の上でも これやるもんだから 時々 天を仰いで口開けて ボーッ
あれは明らかに脳震とう …バカじゃないの こいつ
彼らが細い枝の上でヒマワリの種を割るのは 枝に弾力があるから
くちばしでの強い打撃も 枝の揺れが それをやさしく受け止めてくれる
独り立ちしたら それくらい 自分で学べ…ってんだ バカ息子
幼鳥のうちだけかと思ってたら そのシーズン中 ずっとやってました
ところで 独り立ちしてからは ますます 私から離れていきました
攻撃的な態度を見せることもない代りに 手に乗ることもなかった
…がっかりしました
ヤマガラ_22 ― 2012年09月23日
「 彼女の息子_3 」
さて 彼の一番の罪過……餌箱を占領し始めた!?
エサ場には 今まで たくさんのヤマガラ・シジュウカラが来たけど
常に暗黙の掟があるがごとく 餌のとり方には秩序がありました
彼らが 餌箱に入るのは いつも一羽だけ
でも 餌をとるとすぐに飛び立ち 次の一羽が 同じに繰り返す
回転が早いので 数がいても 渋滞になることはない
また エサ箱の中で 食べないので 糞も殻も撒き散らさない
結果 餌箱の周辺は 驚くほどきれいでした
ところが あのバカ息子が この掟を破った
エサ箱の縁で殻を割り その場で中身をついばみ
とにかく 次の者に 譲ろうとしないばかりか 次が来ると威嚇する
そのうち シジュウカラが このバカの真似を始めた
そして さらに 他のヤマガラも後に続いた
こんなことは 餌付け開始以来 初めてのことでした
結局 そのシーズンは 最後まで このことが尾を引き
エサ場は 糞と殻が散乱 いざこざも絶えず 殺伐とした雰囲気でした
幸い 次のシーズンには 持ち越さなかったので ホッとしましたが…
ところで その後の彼ですが
次のシーズンに たった一度だけ 姿を見せました
3羽くらいのグループで来ましたが
あの独特の餌の食べ方をしてたので 一目瞭然
ただ 餌箱を占領するようなことは もはやなかったので
たぶん大人になったんでしょう
一方 私に対しては 相変わらずの無視 …それとも忘れたんでしょうか
ま どちらにせよ また来て欲しいものです
彼は あの彼女の血を引く 唯一のヤマガラ まだ 期待してます
ヤマガラ交遊記_目録2 ― 2012年09月23日
6月〜9月にUPした「ヤマガラ交遊記」の目録です
各タイトルをクリックすると記事に近道します
6月14日 ヤマガラ_15 個体識別
23日 ヤマガラ_16 気骨
7月 5日 ヤマガラ_17 仮病
12日 ヤマガラ_18 懲りないヤツら
15日 ヤマガラ_18 ニート
9月 19日 ヤマガラ_19 貯食
21日 ヤマガラ_20 彼女の息子_1
22日 ヤマガラ_21 彼女の息子_2
23日 ヤマガラ_22 彼女の息子_3
5月 以前 目録_1
以上