ヤマガラ_162012年06月23日

ヤマガラ_16


「 気骨 」


エサ場に集まってくるヤマガラは み〜んな友好的な連中ばかり…

というわけではないようです

普通は 朝 出勤と同時に エサ箱をいっぱいにして 口笛を吹きます

すると いつも控え目なシジュウカラが まず先に集まってきますが

エサのそばには私がいるので 近くの小枝に止まって 待機してます

ヤマガラが来るのは その後で 三々五々に集まるといった感じです

来るとすぐに 私の手に来れるヤツは 手からエサをとり

来れないヤツでも 2,3メートル離れたエサ箱から エサをとっていきます

そのとき 馴れてはいても ほとんどの連中は 私を警戒しているので

私が視線を向けると サッと身を引いて 近くの小枝で私の動向を窺います


ところが その中で一羽だけ まったく違う行動をとるヤツがいます

まず最初に 林の中から 真っすぐに凄い勢いで 私に向かって飛んで来ます

これはたまたまでなく 毎回のことで 

わかっていても いつも首をすくめて 目を閉じてしまいます

彼らは 短いスパンで 羽ばたきと翼を閉じた滑空を繰り返して飛ぶのですが

翼を閉じたときを真正面から見ると真ん丸で 弾丸でも飛んでくるようです

こうやって まず挑戦的に 私に一発かませますが

直前できびすを返して エサ箱に向い その後は まったく私を無視します

私が視線を飛ばしていても 淡々と エサ箱に降りて来るところを見ると

彼は かなり私に馴れているはずです それなのに この態度!

でも 彼は 私の好きなヤマガラの一羽です

なんというか 「人間なんぞには 絶対に馴れてやらねえ!」とか

「絶対に 人間の手から エサはとらねえ!」というような気骨を感じるのです

ヤマガラにしとくには 惜しいヤツだと思います


でも 残念ながら 彼もワン・シーズンだけの付合いでした

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