日本式と西洋式2012年12月08日

日本式と西洋式
  日本式(写真上)と西洋式(写真下)



日本式と西洋式 ともに木を削る鉋ですが

ひとつ大きな違いがあります

日本式は 向うから 手前に「引いて」使う

西様式は 手前から 向うに「押して」使う

鉋の種類や大きさにかかわらず それが それぞれの基本です



そこで この2つの基本の意味を ちょっと考えてみました

まず日本式 

鉋を構えてから 引き終える間の目線の中心は 引いた跡にあります

つまり 削り具合を確かめる目線です …きれいに仕上ったかどうか

次に西洋式

鉋を構えてから 押し終える間の目線の中心は 削る前の面にあります

つまり 先を見ながら 削る調子を変える目線です


職人は 無意識にやっていることですが

ともに 鉋を構えたときの 腕の位置からして 

この2つの「目線」を考えることができます 

同じように 板を削る という行為の中に これだけの違いがあるわけです



ところで 

「後を丸く納めて 平安を願う」

「先を読んで がむしゃらに事を推し進める」

これ そのまま 日本人と欧米人の違いに通じているような…

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