ヤマガラ_72012年05月03日



「 食時の掟 」

たとえば スズメの食事

エサ箱に集まったスズメは その場に群れて留まり エサをついばみ続ける

結果 エサ場にエサの殻は散乱し 糞も溜まる

ところが ヤマガラ シジュウカラとなると それがない

彼らの食事は 大変お行儀がいい

基本的に エサ皿の中に入るのは 一羽のみ

それがエサ(ヒマワリの種)を一つくわえると すぐに飛び立つ

近くの木の枝までいって そこで殻を割って実をついばむ

エサ皿には 次の一羽が入り 同様に繰り返す

結果としてエサ皿の中も周りも汚れない


彼らの数が多いときでも このパターンは基本守られる

強いものが弱いものを出し抜くことはあっても

エサ皿の中に入るのは一羽 という暗黙の掟は絶対である

ところが 一度だけ この掟が 破られたことがある

まだ成鳥になりたての若造が エサ皿を独占し その場で実をついばみ始めた

それを見ていたシジュウカラの連中もマネをし始めた

さらに 他のヤマガラも それに続いた

結果 そのシーズンのエサ場の汚いこと

そして いざこざも絶えず 殺伐とした雰囲気があった

次のシーズンには もとの紳士的な掟の世界に戻ったが

それにしても あの若造のバカ野郎

そのうち この場で あいつのバカ振りを世間にばらしてやる!

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