土の窓_142013年10月16日

土の窓_14


その土の窓は 対岸にあって

五尋程の川を見下ろす

かつては その清涼な水が 窓を 守った

水たちは 窓ごときに目もくれず もっと大きな目的があった

流れゆくものたちも 清らかな水には 一目置いた

だけど 水が死んだ今 彼らは 容赦しない

激しく窓を叩き とどまるものを 呼び出そうとする

今 土の窓は 唯々 耐えている

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