ヤマガラ_142012年05月31日

ヤマガラ_14


「 魔が差す 」


一番馴れてる彼女の話

いつものように 彼女が私の手に止まり 餌を選り始めました

他のヤマガラは 餌をくわえると 急いで飛び立ちますが

彼女の場合は じっくりと時間をかけて 良い餌を選びます

それは いつもと変わらない光景でしたが 私の方がちょっと変でした

彼女の脚指の一本が 私の指と指の間に すっぽりと入っているのを見て

そのとき 本当に 本当に魔が差しちゃった

私は 指にきゅっと力をいれて 彼女の脚指を挟んでしまいました

なんか フッと 簡単に彼女を捕まえられそうな気がしたんです

そしたら 彼女は 騒ぐでもなく くわえていた餌をポロッと落とし

じっと 私の方を見ました

お前は そんなことをするのか? と言いたげな目

私は我に返り なんとも気まずい雰囲気

指の力を抜くと また餌をくわえ直して 何事もなく飛んでいきました



意志疎通の出来ない動物と仲よくなるということは

仲よくなった時点で 暗黙の約束事が 自然に出来上がるんでしょうね

それは 箇条書きにするような約束事でなく 全てにおける信頼…

彼女と私の間には それが出来上がっていたのに 私が反故にした

本当に反省しました



さて その後ですが

2,3日 間をおいて また 彼女は 私の手に来るようになりました

いや ”来てくれる”ようになりました 

ありがとう… 君は 本当に出来たヤマガラだ…



(参考)彼女
http://dosyakuzure.asablo.jp/blog/2012/04/12/6408940

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